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せっかくの完成されたジグソーパズルがバラバラに。

この間、久しぶりに当社の工場に行ってきました。
まあ、50年間ジグソーパズルを作ってきたところなので年季が入った感じなのはご愛敬ということで。

工場の中の様子です

たまに取材を受けてTVの方などが来る工場なのですが、いつも皆さん興味を持つのがジグソーパズルをバラバラにして袋詰めするところなんです。
"ん?バラバラ?"
"そう、バラバラ"

"ピース バラバラ"が正しい商品の姿なのです

そうなんです。我々は完成しているジグソーパズルをバラバラにして箱に詰めて販売しているのです!(笑)
そのバラバラのピースを繋ぎ合わせて絵柄を完成させる遊びが"ジグソーパズル"なんです。
そう考えると少し不思議ですよね。

例えば、こんな感じでバラバラのピースが箱に入ってます

ここでジグソーパズルの製造方法を少し。

印刷物(絵柄)と板紙(チップボールと呼ばれる多層に抄造された厚紙)を合わせた(合紙と言います)ものをピースの形をした刃型でカットします。※ピースの手触りやハメ心地を考えると約2mm厚が最適なようです。

ジグソーパズルを横から見て。これが2mm厚です。
それがこんな感じの抜き機にてカットされます。【200~250tの圧力】
実は位置合わせなどもすべて手作業

カットされたジグソーパズルは当たり前ですが完成されています。

その後、このような"バラし機"と当社は呼んでいますが、その上に人間が乗って手作業でその"完成している"ジグソーパズルをバラバラにしながら下に落として袋に詰めるのです。

"やまのん"も連れて来た
熟練の係りの方が2人がかりでジグソーパズルをバラしていきます!この時、手袋を使用するとバラしの感覚が鈍ったり、静電気が発生したりするとか。ジグソーパズル製造は結構デリケートということがわかります。
ひょいっと、引っ張って
丸めるように
グシャッと一瞬でバラされます。
その技に見惚れていたら
"やまのん"
落とし・・た?
"やまのん"引っかかってた。
ところで、バラバラになって落ちたピースは筒を通って袋に入ります
アップにするとこんな感じ。
これ、私がやるとちゃんとバラバラにならないどころが、全部のピースが袋に入らないんです。
開いている袋が"一定の時間で閉じてシール"されるのでノロノロやっているとダメなんです。
"やまのん"
落ちてた
ベルトコンベアで運ばれる"やまのん"

最後、ネタになってしまい申し訳ありませんでした。
今回ご案内した"バラし"の工程ですが、過去には機械化を色々と検討したことがあったようですが、取り扱いが柔らかい紙製品ということもあり、結局手作業が一番早くピースに傷もつかないということで、ずっとこの方法でやっています。

別の機会により詳しい製造方法が掲載できるように引き続き頑張ります!

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